どうもどうも、ぶんです。
前に、区役所での待ち時間に本読んでた。みたいな記事書いてたんですけど、そのとき読んでた本、ちゃんと読み終わりましたよ。
ということで
「和菓子のアン」の続編「アンと青春」(著:坂木司 出版:光文社文庫)を極力ネタバレなしで感想を書いていくよ。
ジャンル的にはミステリー(帯にはほの甘と書かれてる)だから読むの楽しみな人もいると思うし前作の「和菓子のアン」が気に入ってくれてたらぜひ読んでほしい。
読んでたら絶対にお腹が減る本だよ。
前回よりほんのり重めだけど読みごたえも増してる
がんばってネタバレなしで書いていくよ。だからうっすらとした感想、というか紹介?になるかも。
(登場人物とかあらすじはこっちの記事へどうぞ)
前回より読みごたえがあった気がする…。いや、そんなに差はないはずだが読み終わってすぐだからそう感じるのか?
デパートで残していくお客様のちょっとしたミステリーが前回よりほんのり重く、パンチが出ているように感じたぞ。個人的に話題がちょっと重めに感じただけかもしれない?
主人公のアンちゃんの働き方、労働に対する姿勢や考え方も少し成長している。
職場のみんなの優しさも、そこに甘えていちゃいけないと姿勢を正す姿も、読んでいてとてもまぶしい。アンちゃんめっちゃ真面目なんだよな。
でも疲れがピークに来たりストレスたまってきたらロボットになってしまうアンちゃん。やべぇよ。疲労からくる鬱の始まりじゃないのかと心配になる。真面目ゆえに頑張りすぎてしまう。さらにそこを窘められたり。ちょっと悪循環に陥る。
立花君とちょっとした行き違いというか、会話がうまくいかなかったりでメンタルがやられていく姿はちょっとかわいそうで、読んでる方はちょっとびくびくしたよ。
でもそんな時に桜井さんが助けてくれたり、つらい時に誰かに頼ることを知る姿はアンちゃんの成長物語としても読める。そのあと椿店長がフォローしてくれるからほんとに優しい世界である。
今回は和菓子、洋菓子にとどまらず甘酒やジュースもおいしそうに登場する。
そこからちょっと突っ込んでアレルギー表記のことからさらにその奥まで…。
和菓子にまつわるお話から、最近の食品事情まで。
前回同様、アンちゃんと同じ目線で物の見方が広がります。
そして物語終盤の謎に対して向き合うアンちゃんはどこか勇ましい。
デパートに新しく出店してきた洋菓子屋さんの分析してみたり、そこの従業員の悩みに共感したり。
アンちゃんはアルバイトであることに少し焦ってたんだけど、ここに関してはすぐに解決しないお悩みだった。続編が出たら彼女の人生はまた一歩進んで何かを掴めるのかもしれない。
登場人物のその後が楽しみな作品って素晴らしいものだと思うんですよ。
ん~~~続編出てくれ~~~~!!!!
キャラクターも色濃くなってる

今回、同僚の桜井さんの出番が多く感じたんだけど、私的にはそれがちょっとうれしかった。この人めっちゃいい人。元ヤンのお姉さん強いし優しい。頼りになるギャル…かっこいい…。
立花君はいつも通り、店先ではクールなイケメン、仕事を離れるとめっちゃ乙女。彼が乙女になってる瞬間が一番安心する。後半なんだか悩んでいるようで心配になるが…。
椿店長はやっぱりいい店長。従業員のことをちゃんと見てくれている。お客様のちょっとした謎も一緒に考えて、悩んでるアンちゃんにヒントをくれる。やっぱり株のことでオッサンと化す瞬間も出てくる。
師匠も出てくる。前回よりも立ち位置がかっこいいぞ!アンちゃんのことを気に入ってくれてて見事に味方だ!助けを求めれば一緒に考えて色々教えてくれる。立場上ちょっと立花君に厳しめ。師匠のキャラが好きなら読むべし!
全部おいしそうに見える
さらに季節が巡る中でいろんなおいしいものが出てくる。
普通の朝ご飯ですらアンちゃんの食べる様子を見れば(読めば)食欲が湧きだす。
思い出してたらめっちゃお腹空いてきたわ!!!
この本の楽しい部分はちょっとしたミステリーとアンちゃんの成長過程だと思うんだけど、私は出てくる上生菓子の描写を見てどんな感じか想像する瞬間が一番ワクワクする。
でもな…和菓子以外も出てくるんだよ。
そんでもって
出てくる食べ物全部おいしそうに見えるんだよ…!
口にしたもの全部が全部おいしいというわけではないアンちゃん。
序盤の方はアンちゃんがお母さんとデパートで買い物するんだけど、行った先のデパートで買ってきた和菓子を食べるときの感想がすごい…。
舌が肥えてるのがわかる。
立花君と中華街に行く話シーンは数ページしかないが、お腹が減る。小籠包がおいしそうである。デザートの話も出てくるから余計に腹が減る。
そのあとアンちゃんは友達と京都旅行に行くんだけどこれもお腹が減る。
京都で和菓子に触れる中、パフェの話がめっちゃ出てくる。お腹が減る。
そんな中でアンちゃんが最近お店にきたお客様のことを話すんだけど、回想終わると友達とラーメン食べてるからめっちゃお腹が減る。
ネタバレしないよう詳しい話は書かないんだけど蓬莱山ってお菓子がでてくるんだけどめっちゃ食べ応えありそうなのよ。画像検索したぐらいよ!!
大きい饅頭の餡子のとこに小さい饅頭入ってるとか。実物見てみたいわ…。
立花君が作った上生菓子がこれまたおいしそうだし、想像するとすんごいきれいなものが浮かび上がる。
その立花君が作った上生菓子「はじまりのかがやき」は実際に職人さんが作ったそうで、検索したら出てきたわよ…。
めっちゃ綺麗で、おいしそうである。
続編出てくれ~~

この記事は本の感想としてはとても間違えてると思う。
ネタバレを期待して飛んできた人はここまで読んでないと思うし、ここまで読んでくれた人は「感想以前にこいつ食い気爆発してんな」としか思ってないと思う。
この記事書いてる間にお腹空いてホットドッグ1個食べたから私は言い返すことはできない。
読み返してたらお腹空いたんや…。
読んでる人の胃にまで訴えかけてくるおいしそうな描写。アンちゃんと一緒に謎を紐解いていると余計に甘いものが欲しくなる!みんなで餡子食べよう!!
んんんん~~~続編出ないかな~~!!!
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