【YGC】青春も銃撃戦もラブコメも全部盛り!ヤングガン・カルナバル

本のこと

どうも、ぶんです。

久しぶりな本を読み返してました。

徳間書店から出てるヤングガン・カルナバル(著:深見真)です。
深見さんは最近だと「PSYCHO-PASS」「がっこうぐらし!」「魔法少女特殊戦あすか」とかアニメの脚本を書いてたりする人ですね。

ほんでこのヤングガン・カルナバルは私が深見真という作家さんにドハマりした作品なのよ。

クソったれな世の中にイライラしてるときに読むべき作品だと思う。

あともう欲張りなほどいろんな要素が詰め込まれてる。

青春もの、恋に燃える主人公、派手な銃撃戦、緊迫の格闘戦、ラブコメ、胸糞な奴をやっつける勧善懲悪、拷問描写、ハードボイルド、緻密な銃の描写、好きな女の子のために身体を張る主人公。

これを一気に摂取できるのがヤングガン・カルナバル。

一気に!?正反対な属性多すぎでしょ???って思った人もいると思う。

でも全部入ってるんです!!!

ただしスプラッタ表現苦手な人には辛いかもしれないね。

私は是非ともね、この作品を知ってもらいたいのよ。だからネタバレはあんまりせずにね、軽く紹介したいと思います。

1巻を簡単に内容説明

主役は二人、高校生。ハイブリットという犯罪組織で殺し屋として活動している。

木暮塵八は女の子と勉強が苦手な漫研部員。格闘戦より銃撃戦の方が得意で狙撃はちょっと自信あり。地味メガネ君だけど、描いてる漫画は尖りまくったガンアクションもので彼の腹の中の物騒さが垣間見える。シリーズ通して見ると物騒な女性に好かれてしまうけど、恋愛は鈍感系主人公。

鉄好弓華は一人称「オレ」の女の子大好きJK。成績優秀だけど学校には不真面目で中々野性的な性格。銃撃戦も格闘戦も得意で二丁拳銃を使う。伝説の女傭兵の娘で殺しの英才教育を受けてたというなんかすごい設定の持ち主。弓華の話の出だしが彼女に振られるところから始まるからちょっと不憫だ。

塵八と弓華は同じ組織に属していながらも、お互いに面識がないまま話が進むんだけど、仕事で追っていた相手が最終的に一致し、そこで共闘。という感じで1巻が進む。っていうか二人が顔合わせするのは1巻の終盤なんですけどね。

1巻全体を通してみると、仕事でロシア人の暗殺、ヤクザ一組皆殺しの代行、全然関係ない仕事の中で同じ高校の女子生徒の写真が見つかったりし、最終的には麻薬密売ルートが絡んでたり、犯罪組織の勢力図を塗り替えようとしている奴らがいることに気が付いて…って感じの内容。

なんか難しそうに見えるけど、細かいことは気にせずとりあえず銃撃戦を読んでくれ。そこに至るまでの事情は色々あるけど、実際に作品を読んでたらすんなり入ってくるし、最終的には悪いやつを派手にやっつける爽快さに包まれるでしょう。

普通に送る高校生の日常、殺し屋としての非日常、正反対の二人が主役ということで話の展開がめちゃ早いけど全然こんがらがったりしない。スイスイ読んじゃう。これがまさにテンポ良しという感じの1冊。

2巻以降はどんどんキャラクターが増えるんだけど、みんな個性が強くてかっこいい!殺し屋もヤクザもマフィアも一般人でさえも魅力的なキャラクターが多いし、主人公たちがどんどん成長していく。

いろんな要素盛り盛りなのに全部綺麗にまとまってるんだよなぁ。

敵の悪人具合が度を越えてる

敵のヤバさにびっくりするよ。

ここまでやべえ奴いる??っていうかそこまで思いつく???ってぐらいに悪人。

銃撃戦とか青春ものとかいろんな要素ありますよって上記してるけど悪人の設定もメガ盛りです。

どんな人?って聞かれてもここで書くにはちょっと無理かな…ってなるレベルの悪事が描写されてる。

こればっかりはちょっと胸糞が過ぎるので、殺し屋に狙われても仕方無いってレベルの悪人を覚悟して読んでくれ。

悪事が常軌を逸してるんだよ。

もしこの本に興味持って「1巻読むかー!」って思ってる人が「これだけは見たくなかった…」ってトラウマになったらアレなんで簡単に1巻の敵がやったやべぇ行動をちょっと書いとくね。

凌辱、死姦、拷問。

この手の残酷な描写は深見真の作品ではよく出てくるんです…。

1巻ですらこれなんだから2巻以降もヤバい連中がどしどし出てくる。

発売当初は本が出るたびに次はどんなヤバいやつが出るんだ…って楽しみですらあった。

正義の味方みたいな殺し屋

主人公たちが所属してる犯罪組織のボス「白猫」は人身売買とか麻薬を扱わないし、そういうのを嫌う。しかも標的にするのはどうしようもない悪人ばっかりである。

このへんの設定のせいか、今後出てくるのは麻薬関係、人身売買関係の悪人が多いわけで、見事にえぐい描写が増える。

あいつら法律の隙間をかいくぐったり、金に物を言わせて好き勝手しやがって…これは警察じゃどうにもできない!みたいなやつを違法オブ違法でとりあえず殺す。みたいな。裏にいる奴らも引きずり出して悪い組織を壊滅させる。みたいな展開が繰り広げられるこのシリーズ。

殺し屋みたいな正義の味方ではなく、正義の味方みたいな殺し屋が派手に戦ってくれる。

こんな悪いやつおる??みたいな奴も命がけで倒していく姿はきっともやもやしてる人のもやもやを少しでも晴らしてくれるかもしれない。

解説でも「闘争本能や破壊衝動が人間の業である限り、物語の形でガス抜きするのは、むしろ健全」と書いてあった。

ガス抜きが必要な方、この本は読むべきですよ。

いろんなタイプのキャラ出まくり

敵がヤバすぎと書きましたが、味方サイドのキャラも濃いです。いろんなタイプの人出てきます。

中でも百合が好きな人には最高だと思う。弓華をはじめにレズビアン、バイセクシャルの女性が多い。

シリーズを読み進めていくと腐女子にもやさしい。ちょっとしたBLも出てくる。

世の中にはいろんな人がいるってことであらゆる人間が出てくる。

1巻でキャラクターに魅力を感じてもらったらぜひ2巻も読んでほしい。

2巻以降に出てくる塵八の師匠、椿虚があまりにもかっこよすぎる。ハードボイルドの化身だよあれは。

私は椿虚を知ってほしい。このあとシリーズを読み直す計画なんですけど鼻血で顔面びしゃびしゃになるかもしれない。表現まで盛ってしまった。

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