圧倒的世界観だった。「劇場版レヴュースタァライト」感想

映画

何も知らないままスタァライトされたオタクの末路とレヴュー感想

里氏のおかげでとんでもない沼に頭から突っ込んでしまったんですが、里氏のアフターケアもすごいんですよ。

舞台やらライブのBDを見せてくれて、漫画版を貸してくれて、パンフレットまで貸してくれた。

メディアミックスしまくってる作品を2週間で履修させられましたのでね。キャラも演者ももう覚えましたよ…。

映画も3回観たのでね。それなりの感想は書けると思います。

万人向けではなく、スタァライトオタクに向けた感想を。新たにスタァライトされたオタクの感想を書いていくよ。

先人のオタクたちは生ぬるく見守っててほしい。

皆殺しのレヴュー

圧倒的大場なな。

初見時はいきなり物騒な単語が出て普通にびっくりしたよ。

ツイッターでよくイラストが流れてくるから「大場ななが人気らしい」ぐらいにしか思ってなくて、大場が動き出したとき「お!?噂の日本刀女子が動き出したぞ!」ぐらいにしか思ってなくて力抜いてたんですよ。

そしたらもう「ヤベェ…」しか感想が出なくて…。初見時の「皆殺しのレヴュー」の間はずっと口が開いてた。マスクしてたけど。

初見時は睡眠時間2時間で劇場に行ったからひたすらちびちびコーヒー飲んでたんだけどね、皆殺しのレヴューの間はコーヒー飲むタイミングが全く分からなかった。

だがしかし、1回目も2回目も3回目もクロディーヌの「私のセリフを無視…するな!」で我に返る。クロディーヌはほんとにかっこいい(初心者の素直な感想)

星見さんの首から血が噴き出た時はどうしようと思った…舞台装置の演出だったけど…。3回見てもびっくりする…。3回目の時点で私の最推しは星見なので本当に絶望する瞬間よ。

大場「なんだか強いお酒を飲んだみたい」
星見「え…?」
3回目の私「え??????」
3回見てもわからんもんはわからんねん。初見の星見が「え…?」ってなるのは普通やで…。

大場のは「舞台のセリフ」だったのかもしれないんだけどこのレヴューの処理が未だに追いつかない(だだだ大場すごいよぉおおってなる)ので早くBDで繰り返し見たい。

天堂真矢だけ上賭け落とされてないあたり、天堂以外のみんなが「舞台少女としての覚悟が足りてない」みたいなことを表現してたのかなと思う。香子は「今度こそウチが…!」って闘争心むき出しだったけどね…必要なのは闘争心ではなく、今この瞬間舞台に立てる覚悟だったのかも。

大場的には喝を入れたかったのか、もしくは本人の迷いをぶつけているのかもしれない。役者か裏方かで進路迷ってるらしかったので。

もしくは「皆殺しの」ってタイトルがついてるぐらいなので、大場がガチで役者人生にトドメを刺しに来たのかもしれない。

大場…おまいさんは一体何なんだ…。

普通にキャッキャすることを許してもらえない舞台少女たち大変すぎる…。

なんか色々考えてしまうけど、普通に大場の動きがかっこよすぎてそれをひたすら繰り返し見たいシーンでもある。

観に行く前は「大場さんは日本刀らしいしDMCのバージルみたいに髪の毛かき上げたらおもろいぁ」みたいなこと思ってたんですけど、ホンマに前髪かき上げた時は内心「ヒョォ~~↑↑」ってなってました。

ほんま…圧倒的でツイッターで大場ななのイラストがいっぱい流れてくるわ…大人気やん。わかります。

【追記】
6,7回映画館で観たけど「なんだか強いお酒を飲んだみたい」に対する正しい返答がわからない。アドリブで返せって言われても返しにくい振りやん…大場ァ!!

怨みのレヴュー

一晩で法隆寺を立てるどころか、瞬きする間もなく清水の舞台が出来上がってしまった。

しかも清水の舞台でデコトラを正面衝突させたあげく、清水の舞台から飛び降りるという流れはほんとにすごい映像だった。

デコトラが双葉と香子の本音で、それを手加減せず正面からブチ当てるという表現の仕方なのもすごいが、双葉が香子正面からぶつかって我を通すのも、進路を別にして物理的に離れるのも、お互いに清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟だったんだろうなというのがよくわかる。

清水の舞台でデコトラが正面衝突という絵面が強すぎて何も知らずに初めて見た時は意味わからなさに脳が考えるのをやめた。

しかしこのレヴュー、賭博場からキャバレーまで部隊の移り変わりが激しい。セクシー本堂が出てきたときは急すぎる場面転換に混乱し、ちょっと周りをキョロキョロしてしまったよ…(初見時は完全に混乱している)

双葉が香子に何の相談もなく一人で進路を決めたことに対する痴話喧嘩のレヴューなのは1回目でもよくわかった。初見時でも双葉と香子はいつも一緒だったんだなというのもわかる。

賭博場のシーンでクロディーヌが登場してて謎やったんですけど、クロディーヌさんは進路を決める際に双葉に新国立を勧めたり、テレビシリーズでは双葉の特訓に付き合ったりで双葉とは仲が良いらしいね。

西條さん完全に巻き込まれてますやん…。しかも香子にめっちゃキレられてますやん…。

初めて見た時、劇中歌をめちゃくちゃ気に入ってしまって、アルバムがいつ出るのか里氏に聞いてしまった。

伊藤彩紗ちゃんの演技力が爆発してると思う。そんなに詳しくも無いのに「伊藤彩紗ちゃんすごない??びっくりした…」と言ってしまうほど香子が印象的だった。

先日8回目見たときなんですが、レビューの終わり際に託される双葉のバイクがめちゃめちゃかわいく見えました。もうだめですね…。

競演のレヴュー

いきなりオリンピックが始まって爽やかなレヴューかと思いきやまさかあんな展開になるとは

初見時、何も知らない私は「あなたがずっと嫌いだった」というセリフで「この子は愛城ガチ勢なんやな」という解釈になり、とりあえず「ガチ勢怖すぎるやん…」みたいな印象だったんですけど、テレビシリーズちゃんと見た後だと「神楽逃げんなァ…」と感想がまるっと変わってしまった。

このレヴューはひたすらまひるのターン!大量のスズダルキャットというオーディエンスを味方につけてひかりをひたすら追いつめる。

舞台から降り、裏へ逃げ込むひかりに対してずーーーっとちゃんと演技をし続けていたまひるは「舞台で生きていく覚悟」みたいなのが出来上がってるという表現だったのでしょうか。

皆殺しのレヴューのせいで超強くなってしまったんやな…。

あと実は怒ってたりするんでしょうか。退学したひかりに対して。愛城さんから逃げたみたいな形で退学したのを見透かしてたんでしょうか…。

ひかりを高いところから落としたのも、あんな風にひかりの本音を引きずり出したのも色々と考えれることがあると思うんですが、テレビシリーズを見てしまった私は最後にひかりを送り出すシーンで「まひるちゃんマジお姉ちゃん…」と尊さが爆発して何も考えられなくなってしまった。

映画館でスピーカーの近くに座るとゾワッとするのでまひるちゃんガチ勢は映画館のいろんな席で見てほしい。BDになったらFPSで使ってるヘッドホンで視聴しちゃお。

このレヴューのとき神楽さんがロンドンから地下鉄と徒歩できたのかずっと謎になってるけど、距離感とか関係ないよなこの作品。

狩りのレヴュー

殺してみせろよ、大場なな!

自決を勧めてくる大場に大混乱したわよ。介錯しようとしてるのも怖いわ。

見学に行く電車の中で「今はまだ」とか「いつか」と言ってた星見はもう「舞台少女として死んでる」と言いたかったのかもしれない。せめて死ぬなら自分で腹を切れってか…。

あんなやべぇ大場見たら腰抜かすと思うんだけど、皆殺しのレヴューで1回見てたね。星見さん状況判断が早く、戦闘態勢に入る。

「ガオ」のシーンを見たとき大場ななオタクが何人倒れたのか気になって仕方なかった。

星見は先人の言葉を糧に応戦、反撃に出るが大場にあっさりとすべて切り捨てられる。他人の言葉じゃ大場は納得しなかったようですね。

武器が破壊されて完全に詰み状態の星見に自決を強いるシーンは初見時の私も絶望。新参者の私なんぞより長い間星見を推してる人も絶望したんじゃないだろうか。

初見時は何もわかってなかったのに絶望がでかくて何の映画を見てるのかわからなくなる瞬間だった。

三方に刀置いて足で差し出すシーンは衝撃的で唖然とするが、見終わった後に落ち着いて思い出してもヤバすぎて笑ってしまう。この作品で最もお行儀の悪いシーンだと思う。てゆーかそこらの893映画にもない凄みを感じた。

ガラが悪いにもほどがあるよ大場さん!!

追いつめられた星見は涙ながらに先人の言葉を繰り返すが「他人の言葉じゃダメ!」ってことで大場の刀を握り、見事な口上で復活したシーンは何回見ても激熱。刀の柄頭を砕けた翡翠に叩きつけて圧着して自分の武器にしちゃうところとかほんとに最高。

大場にボッコボコにされるが何度も立ち上がって、大場に支配されてるかのような舞台すら切り捨てて大逆転勝利を掴んだ瞬間は声が出そうになった。

星見!!!お前が主役だ!!!(星見オタ爆誕の瞬間である

決着ついた後、それぞれの舞台へ歩いていく姿はこの先の彼女たちの進路を示してるのかとか色々考察が飛び交ってますが、レヴューが胸熱すぎて何も考えられない…。

アニメを履修した後にまた劇場版を見ると、わかってたはずなのに星見が大場を落とすという大金星に全私が感動していた。

大場ななはほんとにレヴューになるとなんでこんなに人格が変わるのよ…。大場のことが本当にわからない。日常だとめっちゃ優しいということは劇場版だけだと中々わからないよぉ!

なんでわかんないんだよ!というオタクたちがいるかもしれないが、これ書いてる時スタァライトを履修してまだ2週間なんだよ!ニコニコ大百科とか読みに行くか…

↓これで「最強にお行儀の悪い大場ななに切腹させられそうになる星見純那ごっこ」できそうじゃない?

魂のレヴュー

ポジションゼロ!This is…まさか不発に終わるなんて

ミリしか知らない初心者でもわかる、スタァライトの全オタクが待ち望んだレヴューであると。

真矢クロって単語は知ってたので「これが噂の!」って感じではあったんだけど、まさかテレビシリーズで戦ってなかったんや…この二人100回ぐらいレヴューで戦ってるんやと思ってたわ…(テレビ版はタッグマッチやったんすね)

後に知らされたんですが、この時の天堂さんと西條さんの口上が入れ替わってて、尚且つ口上をディスりあってるらしいんですよ。パンフレット見せてもらったらマジだったので笑ってしまった。

子供の喧嘩みたいな口上するのに、互いが互いを必要としているのを口に出すあたりで真矢クロのオタクは気を失ったのではなかろうか。真矢クロのオタクじゃない初見オタクは「え!?オタクたち大丈夫!?」って心配になり、隣にいた真矢クロオタクの里氏が死んでないかチラッと見てしまった。…めっちゃ真剣で身じろぎ一つしてなかったよ。

レヴューの舞台が無限に広いのはよくわかるんだけど、走り回り跳び回りドラゴンボールかというほどに広く使って戦う様は瞬きも許さないほどの迫力だった。

レヴュー序盤では演技し役者として舞台に立っているというのがよくわかるのに、最終的には小細工なしで手に持った武器と本音をぶつけ合うことになってるあたり、そこらの少年漫画よりも硬派な戦いをしていると思う。天堂真矢が西條クロディーヌには本音をぶつけ合えるというところがキモのようだ。

天堂さんは普段からすごい礼儀正しくて頼れる感じの人なんやなぁと思ってたんですが、西條さん相手には結構感情出すのが映画でもちょっとわかったんでなんていうか…天堂真矢さんは…新しいタイプのツンデレなんか?

これが令和のツンデレなんか?

この二人のレヴューは考察の余地とかありまくるんやろけど、なんかもうそういうの考えられない。

頭真っ白にしてもう一回見たいよぉ。

あんまし触れてないけど西條クロディーヌ大好きよ!めっちゃええ人やん!

愛城華恋の再生産

役者としての実力がが本物になったのかもしれないけど、今までひかりのことしか見てなかったらしい華恋。

観客の存在に気づき、今までひかりのことしか見てなかったことに気づくと突然目が死んでしまう。

そのあと再生産に入ったと思うんだけどこの辺のことをちゃんと覚えてないんだよなぁ(3回も観たのに)

とにかく華恋が変わるきっかけが全部ひかりなんだなと思った。

劇場版の愛城華恋の「再生産」がなんかすごい迫力で見るたびにニコニコしちゃう。いろんなもの焼き尽くしてたけど、思い出も何もかも全部燃料にしたのか何なのか最近触れたスタァライト初心者にはちょっとわからない。

なんでかマッドマックスを思い出してしまってフフッてなる。

「ひかりに負けたくない」は愛城華恋はまた新たな進化を遂げて、新しい舞台へ行くためのセリフだったんだなぁ。

あの、胸刺されてた時はものすごい衝撃やったやん。何も知らん初見時は「刺しよったわ…」って脳が停止したやん…(そのシーンに至るまでにカロリーを使い果たしていた)

空っぽになった愛城華恋がひかりからトマト(燃料)を渡され次の舞台へ行く。

みんなが上掛けを外し、手放すシーンは清々しくてとてもまぶしかった。

みんなは自分の舞台へ行くためにワイルドスクリーンバロックを終えるのね。

あとこのシリーズ通して東京タワーが酷使されまくっている…。今回とうとう折れて頭から刺さってたよ…。すごい表現の仕方だな…。

9人以外も作りがすごい

超個性の9人が中心で話が進む中でも、脚本担当のキャラクターがピックアップされてるのが印象的だった。

基本的に舞台少女9人が中心に描かれている中、脚本担当の二人が結構ちゃんと描かれているのがこの作品の厚みに一役買ってるんでしょうかもしれないですね。

あとキリンが謎すぎるね。劇場版ででてきた野菜でできたキリンはちょっとキモかったよ…。あと尻に舞茸がついてるのがほんとにじわじわと笑いを誘う。真面目なシーンなのにね。

初見の私は「あのキリンが全部悪いんちゃうんか?」と里氏に言ったところ、

「あのキリンは我々(オタク)やねん」

という返事をくれた。

なるほど…少女歌劇レヴュースタァライトの続きを望んだオタクたちの化身なんやな…。

ウソかホンマかはわからんけれどそういうことでいいのかもしれない。

最後に

書き足りねぇ…。

誰がこんなに読むねん…ってぐらい書いたのに…。書いてる自分でもわかる。長いしまとまってないことが…。

上手くまとめることもできずダラダラと書き続けてしまったが、正直9人それぞれの感想やら思ったことも書きたい。さすがにそこまで書くと長すぎるし一生この記事が終わらない気がするので止めときます。

正直なところ、驚きのハマり具合で…。前にも何かのジャンルに頭から落ちた気がするんだけど思い出せない…。

スタァライトを知る前の自分が思い出せない…。

ハマりすぎて毎日やってたAPEXのやり方すら一瞬忘れてしまったぐらいの衝撃だったし、現在進行形でやってるゲームのストーリーと操作の仕方も軽く忘れてしまうほどだった。

恐ろしいことにまだ映画館に行きたい…。

BD早く発売してほしいという気持ちとまだ映画館でやってほしいという気持ちが同時にあって収拾がつかない。

ここにきて上映館が増えるという話も聞いたので見れてない方は是非観に行って欲しい。見てない人がここまで読んでる可能性は限りなく低いけど…一応書いておく…。

1回は劇場で見た方がいい映画だよ!!!!

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