以下ネタバレあり
正直な感想をだらだらと
楽しく真ルートまでクリアした!って前提で書くよ。
良くも悪くも無難なSRPGだったなと思います。
いきなり萎えてる感想を書くんじゃないよ、と思った方もいらっしゃると思いますが、真エンド見るまで楽しくプレイしたんだよほんとだよ。真エンドどうなるか気になって夢中でやったんだよ!
ただね、何回も書くけどね、ちょっとキャラクターが薄い。最後まで名前覚えてないキャラめっちゃいる。いや、めっちゃいるかどうかもわからんぐらいには把握してない。
この手のゲームに何を求めるかによると思うんですが、キャラクターに対する愛着とかを求めるのであればこのゲームではないかな、と思います。バトルが楽しかったらそれでいいんだよ!って人はあんまし気になんないだろうけど。
このゲーム、ストーリーというか展開に重きを置きまくっているのか、キャラの作り込みが甘いというか上手く表現できてない感じがしました。
キャラクター数はそこそこ多いんですよ。個性的でもあるんですよ。尖った性能のキャラ結構いるんですよ。でも挿話で仲間になる多くのキャラクター達はメインストーリーでほぼ絡んできませんのでね。
全くね…愛着がね…わきませんでしたね…。
キャラクターたちはそれぞれ事情があったり色んな過去があったりするらしいんだけど、挿話でちょっと説明があるぐらいなのよ。
それぞれがそれぞれの事情でウォルホート家に来て、セレノアは「よろしく頼む!」とか言って意気揚々と仲間に迎え入れるんですけどね、プレイヤー的には「は、はぁ…」という感じでしかなかった。仲間になる経緯、薄すぎじゃね…?
そのせいかあんまし感情移入とかそういうのが無かったんですよ…。あとたぶんドット絵のみでキャラクターの表情の差分が少なすぎたせいだと思うんですよねぇ。
せめてセリフ言ってる時の吹き出しにキャラ絵でも出てたらもうちょっと感情移入できたのかもしれない…。スーパーファミコンのゲームでもキャラ絵出てたよ…。
主人公のセレノアにすらあんまし感情移入できなかったんですよね。最終的には、終盤の分岐で意見が割れまくってる仲間に挟まれて可哀そうすぎて笑ってしまった。
展開の気になるゲームだったからその点がちょっと惜しい。
うーーん、今までSRPGと言えば「サモンナイトシリーズ」だった私からするとキャラクターへの愛着がわかなかったのが残念なところだった。
キャラクターの絵柄が気に入ってればもうちょっと愛着がわいたのかもしれない。
キャラクターを重視しない人にはあんまし気にならんかもしれんが私はちょっとなぁ…なんていうか印象が薄まる原因になったなぁ。
終盤のルート分岐で荒れる仲間
終盤になると色々と時間がないし切羽詰まってる状況になるんですよ。
そんな中「グループ内の声のデカい3人の主張に振り回されてルート選択させられた結果がこれ」って感じですごいドライな気持ちで選択したけど、「あっちを選んでたらどうなるんだ感」はすごかったので3つともちゃんとEDを見ました。
ここの印象がすごくてストーリー前半の方かすんじゃうよぉ!
ベネディクトの案に賛成した場合
最初はベネディクトの「エスフロストと手を組んでハイサンドをやっつける」って提案。
「これが堅実だよなぁ」ってベネディクトに賛同したら、ど~うしても親兄弟の敵と手を組むのは我慢ができなかったロランに決闘を申し込まれた後に離脱。
自国をハイサンドに渡そうとした国王が何を言うとるんやと私も憤慨。ウォルホート領は渡さんぜよ…!
ロランの案に賛成した場合
次に「その選択肢はねぇよww」と思いながらロランに賛同したら、見事にフレデリカがめちゃんこ怒って爆裂な夫婦喧嘩(決闘を申し込まれる)の後に離脱。早くもバツイチになってしまった。まだ式も挙げてないのに…。
フレデリカはストーリーを通してずっとローゼル族がローゼル族がって言うてるんやけど、ウォルホートに嫁いでタラースとエリカに虐められんようになってからひたすらローゼル族の事しか言わんな…。※挿話ではセレノアとちゃんと交流してました。
突然めんどくさい女になるのはやめろ。フレデリカもセレノアより名前も知らんローゼル族達を選んだやん…。
火力の高い魔法職が終盤に抜けられてちょっと苦戦したぞ…。
フレデリカの案に賛成した場合
「この場面で確証のないものに縋るんかいw」と思いながらフレデリカに賛同したら、とうとう怒ったベネディクトと殴り合うことになったり。
うちの若様が誑かされたみたいなこと言うなよベネディクト…。
どれを選んでも結局誰かと喧嘩する展開になるのは予想できたので、誰がどう怒るのかが楽しみで笑いながら見てた。
ここでうまいことまとめてええ感じの展開に持っていくんが主人公ちゃうんかい!と思ったりしたんだけど、それはまぁ真ルートでやるんやろなぁと。
真エンドは結構熱い展開
思った通り真エンドは上記の三人と揉めないようにセレノアが「別の道が必ずある!」って考えまくるんですけど、今まで立ててきたフラグを見事に回収していくんですね。
でもね
ノゼリア商会のクラルスを出してきたときは「誰??」ってなったわよ。
他のルートで戦ったり協力してくれたりしたけど、ここまでの道中でほとんど名前が出てなかった人を出されて思い出すのにちょっと間ができたわ。
そして今までのフラグを回収したセレノアがうまいことみんなの意見を尊重して、みんなで力を合わせることに…。
これこれ、これだよ!!!って展開になるわけですよ。
熱い!熱いですね!!
冷え切ったところにお湯ぶっかけたからいつもより熱く感じただけかもしれないけど。
まぁ熱い展開ですよ。ここで初めてセレノアが自分の意見を出して天秤に左右されない選択を取るので。
ここで信念の天秤が何のためにあるのかがわかってこれまた熱い展開。
真ルート以外では揉めに揉めた三人がそれぞれの作戦につき、仲間ユニットを引き連れて戦闘を行うことになるんですけど、まさかこのためだけにキャラを量産したんですか…?
あとここで全キャラのレベル上げをさせられ時間を食うことに。
楽に稼げる方法があるのはほんとに助かった。
まぁあ色々とある中でグスタドルフで爆笑したのがもういい思い出ですね。
真ルートのラスボスはもうわかり切った展開での登場だったので触れませんが、思ったより弱くて驚きましたね……。
なんていうか、この辺の展開はTHE王道!って感じですね。
結果的にすごく楽しんだゲームだったんだけど、人間模様とかが地味に詰めの甘いゲームだった気がするなぁ。
というのが正直な感想です。
ちょっと最後にネガティブなこと書いちゃったけど、毎日コツコツとゲームするのが好きな人だったら結構な時間遊べるゲームです。
1周目は分岐に入るたびにワクワクしながらゲームで来たので是非やってみてね!!
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