どうも~ぶんです。
この前記事にした「そいねドリーマー」がほんとにおもしろいし読みやすかったので、これはいけるぜ…!と思って同じくハヤカワ文庫から出る同じ著者の本、
「裏世界ピクニック」(著:宮澤伊織)
を読んだので軽ーく紹介していくよ。
個人的には1巻読んだ時点で大当たりで現在2巻の途中でございます。
興味が湧いたらぜひ読んでくれよな!
怪談や都市伝説が嫌いじゃない人にはおすすめ
「裏世界ピクニック」ってタイトルなんで異世界を歩き回る話です。
何年か前から異様に増えてる異世界転生モノじゃないです。
主人公たちは廃墟の裏口からだったり、エレベーターをある順番で押したりで、裏世界(なんかヤバい時空)に入るんですよ。ゲームの裏技みたいですね。
出てくる敵、というかヤバいやつらはネットで噂になった怖い話、都市伝説が元ネタになってるようです。
「八尺様」とか「きさらぎ駅」は私も2ちゃんのまとめで読んだことがあったので出てくるときちょっとワクワクしました。まぁでも怖い話が元ネタなんで、夜寝る前に読んでておねしょしないか心配になりました。私は普通に怖がりなんですよ!
あと、主人公以外にも「裏世界」に迷い込んでる人がいます。
行方不明の妻を探しに来た中年男性1人ならまだしも、在日米軍の一個中隊が迷い込んでたりと結構大変なことになってる。規模がわかんねぇぜ…!
怪異を倒したり、認知科学の話が出たり、現実にも現れたり
主人公たちは裏世界で「くねくね」とか「八尺様」とか怪異に遭遇してよく死にかけるんですけど、ちゃんと倒すんですよ。岩塩だったり拾った拳銃とかで。
その倒すまでのプロセスが面白かったりするんですけど、主人公が毎回発狂するギリギリまで頑張ってます。そのギリギリ感がたまらんって感じもある。
とまぁ裏世界で怪異に干渉されて発狂寸前になるんですが、怪異を倒すためにどこまで認知できるかどうかの話にもなってくる。ちょっと科学的なモノの見方をする場面も出るんですよ。
作中に裏世界の研究してるキャラクターが認知科学の話を交えて、色々話すんですけど、個人的に不思議なことを科学的な見た方で対処したり解き明かそうとするのが大好きなんですよ。続きでもっと詳しく書いててくれたらうれしいなぁ。
あと裏世界の何かが表世界(現実)に現れるのもぞわぞわ来ますね。
何か変なのが玄関先に来てたり(しかもドアを開けようとしてくる)2巻では猫に囲まれてました。
怖いのか可愛いのかわかんないぜ…!(最終的には危ない目に遭う)
人によってはアニメの方がちょっとマイルドかも?
今アニメが放送してるみたいで、アマプラで2話まで見たんですがこれはこれで面白いかもしれない。
まだ2話までしか見てないから何とも言えないけど、本読んでて「ここ、どうなってんだ?」って私の貧困な想像力が追い付かない場面の捕捉に役立ってる。
ただ、原作で字を追ってる方がぞわぞわしたので、怪談とか都市伝説が苦手な人はアニメを挟んだ方がいいかもしれないね。
1話で出てくる「くねくね」の被害者の描写はアニメだとそんなに怖くなかったけど、原作読んでるときは「うへぇ…」と気持ち悪がったりしたので。
アニメで怪異は「キモいけどマイルド」に表現されてますが、アニメ見ずに文庫の方だけだと読んだ人の脳内にあるものがダイレクトに印象につながってしまうからね。私は脳内で想像したキモいのがダイレクトに頭の中に現れておねしょの心配をしたんだよ…。
怖いものへの想像力が強すぎて辛い方はアニメの方からどうぞ…。
百合かどうかは読み手次第
この著者、前回記事にした「そいねドリーマー」と同じ著者で百合に対してすごく理解がある…というより単純に百合が好きな人なんですかね…。詳しく知らないんですけどね。
主人公の紙越空魚と仁科鳥子が二人で裏世界を探検するんですけど、1巻の時点では百合描写少ないです。直接的な物はないです。
しかし、空魚と鳥子はお互いが初めてできた友達だったり、鳥子が裏世界探検してるのは大事な人(女性)を探すためだったりと百合好きな人にはいい感じのわかりやすい材料がそろってます。
2巻でちょっとそれぞれの感情が拗れが若干見えたりしますが、まぁ私が読んでるのはまだ2巻なんでね。
追記:5巻まで読みましたが見事に百合でした。
なんだかんだ書いたけど面白いんだよ
とりあえずこれが言いたい。
面白いんだよ…!
1巻面白かったから勢いで5巻まで買っちゃったのよ。
まだ2巻の途中までしか読めてないんですが、ある程度原作読んでからアニメの3話以降を見ようと思います。
やっぱり本の方が情報量が圧倒的に多くて面白い。
あと色んな作品を思い出したよ。
表世界(現実)に侵食してくるのは「零~刺青の声~」ってゲームで見ましたけど、現実に影響するのは普通に怖い。だから読みながらちょっとぞわぞわしちゃう。
あと2話の時点で主人公の空魚の右目が「くねくね」倒したときの影響で青くなって裏世界にあるものの正体を視覚的に認識できたり、同じく影響を受けて透き通ってしまった鳥子の左手がそれに触れるようになったりするんですけど、この辺が昔読んだ「ダーク・バイオレッツ」(電撃文庫 著:三上延)って本を思い出したりね。
ぐだぐだと書いちゃったけど「裏世界ピクニック」めちゃ面白いんで続きを読もうと思います。
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